Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/sezan/zenryoku-obasan.com/public_html/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/category.php on line 43

家族

名もなき家事

「名もなき家事」という言葉、聞いたことはありますか?

今年の初めくらいに、書店で見かけた本のタイトルに「名もなき家事」という言葉があり、何だろうと思いました。

・脱ぎっぱなしの衣類を集める

・ペットボトルのラベルをはがす

・日々の献立を考える

・シャンプーの詰め替え

など、「掃除、洗濯、料理」という家事の代表選手たちに付随したり、もしくはその陰に隠れている、膨大な量の家事を「名もなき家事」と呼ぶそうです。

そうなんですよね、朝から晩まで、この「名もなき家事」に追われている。

朝起きるじゃないですか。まずは主人が脱ぎ捨てた衣類を発見したらそれを洗濯機へ、洗濯機の中身の量と物を見て、朝洗濯をするか、帰ってきてからするかを判断する(時々、なくしもの大王☆娘①の1枚になってしまった体操服が入っているので、時間割を確認して、必要かどうかの判断をする)、洗濯をすると決めたら、部屋をひと回りして洗濯物回収パトロールをする。リビングへ戻り、主人や娘が食事をした後の座卓を拭き、元の場所に戻す。ソファの上のパッチワークキルトがずり落ちているので直し、クッションの位置を直し、ファブリーズしゅっしゅ。そしてだいたい部屋のどこかに飲みっぱなし、食べっぱなし、出しっぱなしのものがあるので片付ける。それからやっと、お弁当作りに取り掛かる。お弁当づくりだって、前日や、もっと前からメニューを考えて、買い物して、下ごしらえしておいてある。もちろん、洗濯機を回していたら、出かける前に干していく。そのとき前夜に干したものがあれば、畳んで、しまう。

書いてみるとなかなかな量ですね「名もなき家事」。でも所要時間にしたら、起きてお弁当作りに取り掛かるまで10分程度。ひとつひとつのことは、本当に些細なことです。

だからこそ、誰にも頼めないし、誰も気づかないから手伝ってくれない。

朝は、もちろん家族は寝ていますから(家族を起こすのも名もなき家事のひとつ・・・)まぁ一人で淡々とこなしますよ。でも、家族で出かけて帰ってきた後とか、ほかの家族は「あ~帰ってきたぁ」てな感じでソファでくつろぎだしますよね、それを横目に私は「名もなき家事」と戦い始める。

ついつい、「はぁ」とため息なんか漏らすと、やっと「なんかてつだう?」と言われる。なんかは手伝ってもらいますよ。でもね、家事って繋がっているんですよね。どこか一つやってもらっても、正直言ってあまりありがたくない時も多い。(ごめんなさい)でもやってくれる姿勢はありがたいし、そこでこちらもいい顔しないと、相手だっていやな気分になる。

そういう主婦の方多いんじゃないかしら。

だから「名もなき家事」なんて言葉が出てきたのじゃないかしら。

そんなとき、母のことを思い出します。母も「名もなき家事」をやり続けてきたんだなと。母がお洗濯もの干しているとき、そばで寝転がって「マーガレット」読んでいたな。いつもは食器を下げるだけだったけれど、たまに洗い物をするだけで、ほめてくれたな。普段やらないから、お皿割っちゃったり、逆に仕事増やしていたのにな。父なんて、出てきた料理に文句言っていたな。それでも母は怒らず、また台所に立って料理をしていたな。

まだまだですな。

母たちの頃とは時代も変わり、共働きの家庭が増え、家事に費やせる時間が減る中「名もなき家事」も含め夫婦や親子で協力しないとやっていけない面はあると思います。

でもね、私たちの世代は、「名もなき家事」をひとりで背負いきった母たちの背中を見ているので、ついついひとりでやろうとしてしまう人が多いのではないでしょうか?

せめて、「名もなき家事」と戦っていることを知ってもらって「ありがとう」と言ってもらいたい。贅沢かな。

さぁ、今日も「名もなき家事」を楽しもう!!(粗大ごみのシール買ってこなくちゃ)

追記:なんか完璧に家事こなしてる風に書きましたが、手抜きだらけの日々です。家族の協力にも感謝しております。

宿題と小言前のページ

「女だから」をやめよう次のページ

PAGE TOP