お母さんはどんな方ですか?もしくは、どんな方でしたか?
私の母はとても可愛らしい女性でした。
おしゃれが大好きで、学生の頃はファッション研究会(サークルかな)に所属し、40過ぎて田舎暮らしになっても、毎月お気に入りのファッション雑誌を取り寄せては、気になるページに付箋をはって、月に一度は東京に出てきて美容室に行ってお買い物をする。
編み物も得意で、その腕前は先生レベル。手編みも機械編みもお手の物で、よく編んでくれました。カウチンセーターのような大物から、娘たちのお人形の洋服まで、よく編んでくれました。今でも大切に使っています。
料理も上手。定番ものはもちろん、新しい料理にチャレンジするのも好きで、いつでも冷蔵庫には新しいレシピがはってありました。
ここまでくると、完ぺきな母のように聞こえると思うのですが(笑)私が好きなのは母の素晴らしかったところではないのです。
今でも思い出すのは、美味しいものとお酒が好きで、お気に入りの焼肉屋さんに行くたびに「今日こそゆっくり食べましょう!!」といいながら、どんどん焼いてしまって、「あー、もっとゆっくりしたかった」と残念がる姿や、ちょっと飲みすぎると少女のように、拗ねたり甘えたりするところだったり。
片付けるのは少し苦手で、棚の奥からいつのものかわからないくらい恐ろしい状態の缶詰が出てきちゃうところや、娘をふたり育てたのに、孫は首が座るまで怖くて抱けないと言いだすところとか。
本当にいつも一所懸命で、可愛らしくて、素敵な母でした。
そんな母は60代で急に最期を迎えました。
大好きなお姉さんと大好きなお寿司を食べている時に。
あまりにも突然の事で、周りは大変でしたが、今思うと母らしい最期だったのかもしれません。
誰だって人生の最期を迎える。
母は大事な事を私たちに教えてくれました。
いつ最期を迎えてもいいように、輝き続けた母は私の誇りです。
さぁ、今日も輝こう!!