「プリンを食べると思わずニッコリ」ニッ(2)コ(5)リの語呂合わせから
毎月25日はプリンの日だそうです。
プリンというと思い出すのは、父との最後の悪さです。
私の父は晩年、高血圧や糖尿病を患い、人工透析を受けて生活をしていました。
なくなる数ヶ月前からは入退院を繰り返し、入院中は寝たきりで点滴だけで過ごすこともありました。
当時3、4歳だった娘を連れて、お見舞いに行った時、父は娘の持っていたラムネ菓子に目をつけました。
脳梗塞にもなったことがあり、言葉が出にくくなっていたのですが「それをくれ」と娘に言う。
(食べていいのか?)と思いつつも小さな小さなラムネのお菓子ひとつくらいならいいかと、父の口に入れると、久々に味覚に刺激を受けたのが嬉しかったようで、普段むっつりしている父の顔に笑みが溢れました。
ただラムネは溶けにくそうで、何かもっといいものないかしら?と次のお見舞いまでに思案していたところ、スーパーの棚で見つけたのは「プリン❤️」。
それも一口サイズのプリンを発見!!
これは運命の出会い!とまでは言わないけれど、ビビッときました✨
病室に行き、父に見せると父は「よくやった」と言わんばかりの表情。
プラスチックの小さなスプーンに少量のせ、父の口に運びました。
ラムネよりスルッと口に入り、むせることもなく予想通りの好感触。
「もっと」とせがまれても、なんせプリンは一口サイズ。
父の病状に大きな影響を与えることなく、でも最後に父と一緒にちょっとした悪いことをしているという連帯感!?が味わえて、今では本当にいい思い出です。
まさに「思わずニッコリ」
父が亡くなって5年が経ちました。
母が亡くなってからはもう10年。
亡くなった人のことを思い出し、話すことが1番の供養と聞きました。
改めて二人の娘であることに感謝しています。
今日の1日も無駄にしないよう、ど真剣に行きます👊