初めてバーで飲んだのはいつですか?
父は本当に家にいることが少なかったので、父との思い出は少ないのですが、印象的な思い出のひとつに、父とのバーでのひと時があります。
その日は珍しく。というより、おそらく最初で最後。母が夜に用事で出かけていました。
私の夕飯は父に任せてありました。
父は家に帰ってくると、私を馴染みのバーへ連れて行きました。
その当時の年齢は書きませんが、もちろんバーは初めて!
薄暗い店内、ムーディーな音楽、シックなスツール、無口なバーテン。
父は可愛らしい見た目の飲みやすいカクテルを頼むと、ひとくち私に飲ませては
「カクテルは足にくるから、立ってみろ」と立たせます(笑)
さすが父の娘!?私は最後までふらつくことなく、楽しく父との時間を過ごしました。
ただ、バーには食事と呼べるようなものはなく、空腹をカクテルで紛らすはめになったのは、成長期には辛かった。
今は何かと厳しいですからね、今では入店することも叶わなかったかもしれません。
常識的ではなかったと思いますが、父と私にとっては、数少ない2人でのいい思い出。
父の晩年の入院中にも、2人で思い出し、懐かしく、笑いました。
あのひと時があるから、カクテルを頼む度に父を思い出します。
「カクテルは脚にくるから、気をつけろ」と父の笑顔を思い出せます。
さぁ、今日も楽しもう!!