母から孫への最後のプレゼント。
6年前、母が倒れた日に持っていたカバンの中から「〇〇(娘の名前)のbirthdayカードを買う」と書かれたメモと、かわいい誕生日カードが2枚出てきました。
娘たちのことを、本当に大切にしてくれた母。
娘がやさしく育ったのは母のおかげ。
娘の優しさに触れるたびに母のことを思い出します。
何歳になろうと、母を亡くすということは、思っていた以上につらく寂しいものでした。
仕事からの帰り道は、毎日のようにメールや電話をしていたので、しばらくは帰り道の時間を持て余し、こみ上げてくる涙をこらえる日々でした。
いつか時間が忘れさせてくれる。
多くの人が親の死を乗り越えてきている。
と自分に言い聞かせたけれども、なかなか喪失感は小さくならない。
そんな時、母のことも知っている、昔からの友人に聞かれました。
「ぽっかり空いた穴の輪郭はぼやけてきたか?」と。
そうか。と気づかせてもらいました。
ぽっかり空いた穴を埋めようとしていたから、いつまでたっても寂しかったのだと。
「母の不在」は埋めるものでも、埋まるものでもなくて、認めて、ともに進んでいくものなのだと。
いまだに穴は空いています。でもその輪郭は、少しずつぼやけて回りと一体化してきています。
母は昔と変わらず、いつも私とともにいます。
話しかければ、いつでも「あなたなら大丈夫。」と微笑んでくれます。
母は偉大。
母のような母になりたい。
さあ、今日も楽しもう!!