子どもの頃、あだ名ってありましたか?
ニックネームと言ったらおしゃれかしら。
私は基本的に下の名前をそのまま呼ばれることが多かったので、あだ名で呼ばれる人が羨ましかった記憶があります。
なんか、親しまれているというか、人気者の象徴のような気がして。
不本意なあだ名はつけられたことがあります。
「お嬢」
子どもの頃から私立の女子校に通っていた私は、制服を着て、黒いランドセルを背負って、バスと電車を乗り継いで通学していました。
住んでいたマンションの目の前に小学校があるのに、そこに通う児童よりも1時間以上早く家を出て通学することは、私にとっては日常で、当たり前でした。
でも小学3年生になったころからか、私は帰宅後の遊び相手と、遊び場が欲しくて、近所の児童館に出入りするようになりました。
児童館では徐々に友達ができて、一緒に公園で遊んだり、竹馬をしたり、オセロをしたり…
そこの児童館には主に2つの小学校の児童が集まっていたので、初めて一緒に遊ぶ子は、合言葉のように「A小?B小?」と所属を確認してきました。
どちらでもない私は、「ちょっと遠くの学校に行っているの」と答えていましたが、顔見知りが増えていくことで、制服姿の私を見かける子も出てきて、「私立小学校に通っている子=お嬢様→お嬢」とあだ名が決定してしまいました。
そもそも、家の目の前の小学校に通いたいと思い続けていて、地元に友達が欲しかった私は、遠くの学校に通っていることも、そこから「お嬢」なんて不本意なあだ名をつけられてしまったことも、本当に嫌でした。
今思えば、悪気があったわけでもないでしょうし、そう呼ばれ始めてからも変わらずにもんな遊んでくれたのですが、それでも「私にだって名前はあるのに、好きで私立に通っているわけじゃないのに」という思いは長らく続きました。
子どものあだ名って、無邪気な分、罪なこともありますよね。
まぁ、そんなことも私の天邪鬼な幼少期を形づくっている訳です(笑)
嫌なら嫌と言えばいいのに、それは言えず、時々「お嬢様なんだから、おごってよ」と駄菓子屋でせびられたり。当時はやっていたおもちゃの話になると、「どうせお金持ちだから買ってもらえるんでしょ?」と言われてしまったり。
実は、浪費家の父のおかげで、そんなに余裕はなかったので、好きなものを買ってもらえるわけではなかったので尚更なんとも悲しい気持ちになりました。
でも今思うと、貴重な社会経験をしていたんだなと思います。
当時の私も、子どもだったからか、図太かったからか、何を言われようが、遊んでくれるならいいやと、だんだん開き直っていきましたし、同じ学校の子としか遊んでいなかったら、知ることもなかった色々な価値観に触れることができました。
懐かしいな児童館。
久しぶりに、娘を連れて訪れてみようかな。
さぁ、今日も楽しもう!!